■ 仕入れと販売

aquio2006-05-06

何事にも「仕入れ価格」と「販売価格」がある。
旅行業界を例にとれば、
旅行代理店は宿泊施設から安い価格で部屋を仕入れ、
消費者に高く販売する。
または、飛行機のチケットを安く仕入れては、
消費者に高く販売する。
その差額が旅行代理店の利益となる。
商行為としてはしごく当たり前のことではあるが、
今、その旅行代理店が苦境に立たされているという。
同じ飛行機に乗り、同じホテルに泊まり、
同じレストランで同じものを食べる・・・。
いわゆる「パッケージ・ツアー」の時代は終わろうとしている。
消費者の旅行代理店離れの背景には、
インターネットの普及も大きな要因になっているものと思われる。
自分の旅は自分で組み立てる時代になってきた。
それにしても、
ホテルや旅館の「正価」はいったいどこにあるのだろうか・・・?
昨日までの部屋の販売価格は信じられないほどの高値であった。
ゴールデン・ウイークも今日で終わり。
今日は驚くほどの安い価格で部屋が販売されている。
昨日と今日ではサービスに差があるとは思えない。
しかし、今日の販売価格は昨日までの半分以下に設定されている。
なぜこんなに安い値段で部屋が売れるのだろう・・・?
ひょっとしたら、
今日の安い価格が宿泊施設における「正価」であるのかもしれない。
すべては需要と供給のバランスによって成り立つ。
需要が供給を上回った時、すべての価格は高くなる。
今日はどのホテルも供給が需要を上回っていることだろう。
今日はFさんと飲みに行く約束をしている。
酔っ払ってしまっては車を運転して帰るワケにもいかない。
今夜は神戸の街に宿をとることにしよう。