■ カエルの王子様
城に住む美しい王女は、
遊んでいるうちに大切な金の玉を井戸に落としてしまう。
「大変!大切な金の玉を落としてしまったわ」
「金の玉を拾ってくれば友達になってくれる?」と、
井戸の底から男の声がした・・・。
「いいわ、約束するわ」
井戸の底から金の玉を拾って現れたのは、
とても醜い緑色のカエルであった・・・。
「キャー、汚いカエル!あっちに行って!」
「それじゃぁ約束が違うじゃないか?!」
「あっちに行ってってば!」と、
王女はカエルを壁に投げつけてしまう。
投げつけられた途端、
カエルは美しい王子に変身を遂げる。
カエルは魔女に呪いをかけられた王子であったのだ。
人に約束を破られた時、
王子にかけられた呪いは解けることになっていた・・・。
王子は王女に結婚を申し込む。
王子「私と結婚してください!」
王女「嬉しい!いいわ!」
王女はいとも簡単に結婚を承諾するのであった・・・。
しかし、幸せの絶頂にある時、
王女は醜いピンクのカエルに変身を遂げてしまう。
子どものいなかった王様は魔女に頼み、
醜いカエルを美しい王女に変えてもらっていたのだった。
ただ、
幸せの絶頂の時、王女はもとのカエルにかえる・・・という呪いがかけられていた。
今朝はM大学の講義に出かける。
今日は、人形劇団「みのむし」の主宰者でいらっしゃる
「飯室康一」さんを特別講師にお迎えしていた。
「飯室」さんの今日の出し物は「大人版:カエルの王子様」。
学生達はひっくり返って大喜びしていた。
彼らの中から人形劇のサークルが生まれてくるといいのだが・・・。