■ 無礼

aquio2006-07-02

私の職場でしか出来ない仕事がある。
先日来、
A社と何度となく打ち合わせを重ねてきたが、
今朝、その仕事を断る決定を下す・・・。
人が動きモノが動けば、
そこには必ず「コスト」というものが発生する。
コストに適正な利潤を乗せた価格が「正価」となる。
A社が言ってきたのは、
「もっと安くしろ!」
「原価を教えろ!」ということであった。
ビジネスのシーンにおいて、
相手方に「原価」を教える馬鹿はいない。
馬鹿じゃなかろうか!?
確かに、A社は発注先であり、
当方は受注先という関係にある。
双方の間に「金銭の授受」があるとはいえ、
本来、ビジネスにおける双方の関係は「イーブン」であるはずである。
私はそう思ってきた。
A社は私をA社の「下請け」と見なしていた。
今朝の打ち合わせでそのことがハッキリした。
「金よりもプライド」が大事なんだよ。
断った時、A社の担当者は真っ青な顔をしていた。
ここまで話を進めてきて、
まさか私に断られるとは思ってもいなかったのだろう。
現金をちらつかせば言うことを聞くとでも思っていたのだろうか・・・。
さて、A社はクライアントにどのように釈明するのであろうか。
ま、それは私の知ったことではない。
ビジネスは金銭の授受だけではないはずである。
金銭の授受は「結果」のうちの一つである。
今回の仕事は私の職場でしか出来ない仕事ではあるが、
私はそのことを笠に着た憶えは、ない。
A社の態度は「無礼」の一言に尽きた。