■ S

aquio2006-07-06

今年の四月から、
三男のSはコンピューター関連の企業に勤めだした。
昨夜、そのSから連絡が入る。
今日から一週間ほど台湾に出張するという。
携帯電話にはチップが搭載されていて、
そのチップは精密機械で量産されている。
そして、
その精密機械にもコンピューターは搭載されている。
Sはその仕組みを説明してくれたが、
私にはまったく理解できない内容であった。
今日から、
台湾に納入した精密機械のセット・アップに出かけるらしい。
台湾の仕事が終わったら、
次はフランスに出かけなければならない、と言う。
「言葉は大丈夫か?」と訊くと、
「ボンジュールとジュテームは知ってる」、と言う。
大丈夫なんだろうか・・・?
テントウムシはかしこいよ・コガネムシはかねもちよ」
幼い頃、Sはそんな自作の歌をよく歌っていた。
テントウムシさんは賢いの?」
「ウン!」
「で、コガネムシさんはお金持ちなの?」
「ウン!」
「それじゃぁ、Sちゃんは何かなぁ・・・?」、と訊くと、
いつも彼は、「あのね、Sちゃんはウンコタレなの」、と答えていた。
彼はよくトイレに駆け込む子どもだった。
彼のウンチはとても健康的であったが、
「よくウンチが出るなぁ!?」と、彼は彼なりに悩んでいたのかも知れない・・・。
そのウンコタレのSも今年で二十三歳になる。
久しぶりに聞くSの声は少し男っぽくなったように感じられた。