■ PULP FICTION

aquio2006-07-28

PULP FICTION」のDVDを買う。
この映画を観るのは二度目。
昔、アメリカにおいて、
PULP MAGAZINE」が隆盛を極める時代があった。
PULP MAGAZINE」とは、
ザラ紙を使った大衆向けの娯楽雑誌のこと。
PULP MAGAZINE」と「PULP FICTION」
ま、同じような意味なのであろう。
第二次世界大戦後の日本においても、
「カストリ」と呼ばれる粗悪な娯楽雑誌
次々と発刊される時代があった。
「カストリ/粕取り」とは、
米や芋から急造された粗悪な密造酒のこと。
「三合」で酔いつぶれるほどの強い酒であったらしいが、
カストリ雑誌」も発刊「三号」でよくつぶれたらしい。
カストリ雑誌」は扇情的に性を扱った物語が多かったのに対し、
PULP MAGAZINE」はミステリーやホラー、SF、恋愛、冒険・・・と、
掲載されるジャンルは多岐にわたっていた、という。
思い返せば、
「世にも不思議な物語」「ミステリー・ゾーン」
「アウター・リミッツ」・・・といったテレビ映画は、
その「PULP MAGAZINE」のテレビ版ではなかったのだろうか・・・。
食事をしているうちに強盗を思いついてしまう男と女、
神の存在に目覚めてしまった殺し屋、
負けるはずの八百長試合で対戦相手を殺してしまったボクサー、
ホモに犯されてしまうギャングの親分、
そのギャングの親分の情婦に恋心を寄せる殺し屋・・・と、
新聞の三面記事に登場するような事件が、
ついには一つの物語にまとまっていく・・・。
いつかまたもう一度観ることにしよう。
クエンティン・タランティーノ」が十年ほど前に監督した映画。
とても面白い。