■ 落ちた・・・?

aquio2006-08-05

広島に住むTさんは被爆二世である。
今まで被爆の症状が出なかったとはいえ、
いつ発症するかと、
恐怖を抱えながらTさんは今日まで暮らしてきた。
明日は広島に原爆が落ちた日。
長崎には八月九日に原爆が落ちた。
「落ちた」という表現をメディアはよく使う。
「落ちた!?」
いったいどこから落ちたのだろう?
棚からぼた餅でもあるまいに、
空から原爆が勝手に落ちてくるはずはない。
原爆は「落ちた」のではない。
原爆は「落とされた」のである。
「落とした」奴がいるのだ。
広島に落とされた原爆には「LITTLE BOY」、
長崎に落とされた原爆には「FAT MAN」というコード・ネームがつけられていた・・・。
今、「靖国参拝」問題が大きく取り上げられている。
A級戦犯が合祀されていることが問題になっているのだが、
そもそもA級戦犯とは、
いったい誰が格付けしたのであろうか・・・。
広島や長崎では、
戦闘員と非戦闘員、男と女、大人と子どもの区別なく、
多くの人々が無差別に殺戮された・・・。
非戦闘員の殺傷は国際法に反する行為である。
戦犯という言葉を使うのであれば、
原爆投下を許可した「トルーマン」こそA級戦犯ではないのか・・・。
今、原爆を体験した方々の平均年齢は七十五歳になるという。