■ 朋遠方より来るあり

aquio2006-08-17

有馬温泉の駅前ビルの内装工事を請け負ったらしく、
H村から、家具作家のM君とN君、
そしてM君の内弟子であるO君がやって来る。
「今日はどこに泊まるの?」と訊くと、
「まだ決めてない」、と言う。
「俺のアパートでよければ」と言うと、
「そのつもりで寝袋を持ってきた」、と言う。
コンビニでM君がビールとつまみを買ってくれる。
「一宿一飯の恩義」のつもりであるらしい。
男四人だけの酒盛り。
「学びて時にこれを習う・また説ばしからずや」
「朋遠方より来るあり・また楽しからずや」
「人知らずしていきどおらず・また君子ならずや」、である。
知行合一」という。
得た知識を知識だけに終わらせず、
毎日の仕事を通じて腕を磨く。
そして、磨いた腕を我が物だけに終わらせず、
その知識や技を人に伝えていく・・・
なんと楽しいことであろうか。
家具とからくり人形。
お互いのジャンルは違っても、
「木工」という部分では共通する知識や技術は多い。
お互いが仕事を通じて得た知識や技術を伝授しあう・・・。
これまたなんと楽しいことであろうか。
M君とN君は弛まぬ努力を重ねてきた。
家具作家として、少しは名を知られる存在になった。
「目明き千人めくら千人」という。
世の中にはものの道理や価値がわかる人間が千人いる。
しかし、それがわからない人間も千人はいる・・・ということの例え。
彼らが作る家具のデザインと品質はとても高い。
その価値を理解できる人間も多いが、
しかし、その価値がわからない人間も、また多い・・・。
楽しいひと時であった。
久しぶりに雑魚寝をしてしまった。
今朝は背中が少し痛む・・・。