■ ARTIST IN RESIDENCE

aquio2006-09-21

アーティスト達がある一定期間滞在し、
様々な創作活動を行う施設や機関のことを
「ARTIST IN RESIDENCE」と呼ぶ。
欧米では1970年代から始まったものであるらしいが、
アーティストにとって、
「ARTIST IN RESIDENCE」に招待されることは、
そのキャリアの評価につながる、という意味を持つ。
アーティストにとって、
「ARTIST IN RESIDENCE」への招待歴は、
展覧会歴や受賞歴と同じ意味を持つのだ。
アメリカにおいては、
企業が「ARTIST IN RESIDENCE」をサポートし、
ヨーロッパにおいては、
NPO団体や自治体がサポートすることが多いと聞く。
日本がバブル景気に踊っていた頃、
企業は「メセナ」という言葉を乱発していた。
フランス語で「芸術と文化の援護活動」という意味だが、
景気の冷え込みとともに、
メセナ」という言葉はすっかり聞かれなくなってしまった。
日本企業が唱えた「メセナ」は、実に底の浅い活動でしかなかった。
来年、滋賀県近江八幡市において、
「琵琶湖ビエンナーレ2007」が開催される。
町全体を「ARTIST IN RESIDENCE」にしてしまえ、という試み。
町全体をアート空間にしてしまおう、という試み。
今日、その打ち合わせのため、近江八幡市に出かける。
主宰者のNさんたちと「酒遊館」で待ち合わせる。
「酒遊館」は酒蔵を改造したレストラン。
なかなかに素敵な空間であった。
来年の「琵琶湖ビエンナーレ2007」に参加することになった。
この落ち着いた雰囲気の町に滞在できるのは、悪くない。
さて、私はいったい何を作り、
どのように参加すればいいのだろうか・・・。
少し考えてみよう。