■ KOBE ART VILLAGE CENTER
「チェコのポップアップ絵本展」を見に出かける。
場所は新開地の「KOBE ART VILLAGE CENTER」。
期間は十月七日から十五日までの九日間。
一九六十年代から八十年代にかけて作られた、
貴重なポップアップ絵本の数々・・・。
当時、チェコは社会主義の国家であった。
当時、チェコはチェコスロバキアと呼ばれていた。
これらのポップアップ絵本は
外貨獲得のために作られたものであったという。
会場には約百冊のポップアップ絵本が展示されていた。
当時、これらポップアップ絵本の日本語版は
「岩波書店」が取り扱っていたらしい。
絵本の紙質はお世辞にも上等とは言えないし、
印刷もお粗末なものであったが、
かえってそれが昭和三十年代の雰囲気を醸し出していて、
なんとも懐かしく、そして美しく感じられる。
実際、「ヴォイチェフ・クバシュタ」のイラストはとても美しく、
細部に至るまで丹念に描かれていた。
素晴らしい企画展であった。
ポップアップのコレクターにとっては涎が出るような絵本が並んでいたが、
残念ながら販売はしないとのこと。
「アーティストハウス」刊の「メッセージ・フロム・チェコアート」を購入する。
「KOBE ART VILLAGE CENTER」のHさんから、
「先ほどまで、波止場町TENxTENのUさんが来館されていた」、と知らされる。
どうやらすれ違いであったらしい。
いや、お会いしたかった・・・。
明日にでもメールを入れてみることにしよう。