■ Kさん

aquio2006-10-23

「私は某チョコレート・メーカーに勤務している」
「その会社でパッケージのデザインを担当している」
「いろいろと検索していて、Nさんのことを知った」
Nさんというのは私のことである。
「私はしかけ絵本に興味がある」
しかけ絵本を集めている」
「いつかはしかけ絵本の作家になりたい」
何年前になるのだろう、
そんなメールをKさんから突然いただいたことがあった。
何かのサイトで、
私がしかけ絵本のコレクターであることを知った、という。
昨年だったろうか、
吉祥寺で開いた私の個展に彼女は突然やって来てくれた。
今日、そのKさんが私の職場に突然やって来られる。
どうやら、Kさんは「突然」がお好きなようであるが、
私の職場で「しかけ絵本の世界展」が始まったのを知り、
有給休暇をとって東京から駆けつけてくださったらしい。
お話を伺うと、
パリにもしかけ絵本の専門店があるらしい。
そのことを知ったKさんは、矢も盾もたまらずパリに飛ばれたという。
筋金入りのコレクター、ではある。
前述したように、
Kさんはしかけ絵本の作家になることを希望していらっしゃるが、
そのためにはどうしたらいいか、というご相談であった。
「まずはこの道で生きていくと覚悟を決めること」
「覚悟が決まったら、今の生活を捨てること」、
とついつい偉そうなことを言ってしまったが、
退路を断たなければ前進はあり得ないものなのだ・・・。
そのKさんからお土産にチョコレートを頂戴する。
見た目も美しい、美味しいチョコレートであった。