■ ドイツ旅行・二日目

午前六時（現地時間）に起床。
朝の散歩を楽しんだ後、
ホテルのレストランで朝食をとる。
初老のおばさんがいろいろと世話をやいてくれる。
「セマハット・チャキール」さん。
お名前からして、アラブ系であることが分かる。
苦労を重ねてきた。
しかし、その苦労に負けなかった人間だけが持つ
穏やかさと静けさを漂わせていらっしゃる。
朝食を終え、
Ｇさんが手配してくださっていたタクシーに乗り、
オットー通りの「GALLERY HANDWERK」に向かう。
今日は「芸術的遊具・遊びの中の芸術展」の最終搬入日。
持参した段ボール箱を開封し、作品を取り出す。
入れてきたはずの部品が二つほど見当たらない。
慌てて神戸の職場に連絡を取る。
部品は私の机の上に梱包されたまま置き忘れてあった・・・。
早急に送ってくれるよう指示を出すが、
届くには五日程かかる見込み・・・。
明日の夜にはオープニング・パーティが開かれる。
とてもじゃないが間に合わない。
「ま、今さら慌てても仕方が無い」、と諦める。
他の作品の陳列を終え、
ミュンヘン市内の探検に出かける。