■ 頑迷固陋
阿呆な市会議員がいる。
阿呆な上に頑固なオッサンなのだが、
自分は賢いと思い込んでいるから始末が悪い。
そんな性格の議員であるから、
市の職員はその議員に最初に話を持ちかけていた。
その時の議員の返事は「OK」であった・・・。
市の職員の根回しは功を奏し、
物事は順調に進むと思われたが、
明日はその施設のプレ・オープンであるという時、
阿呆な議員は手の平を返したように、
突然、市長に対して異議を申し立てた・・・。
「市議会の決議なしにプレ・オープンは許さない」、と言うのだ。
市議会が開催されるのはまだまだ先の話。
市議会の決議を待っていたのでは、
プレ・オープンはおろか、
その施設そのものの運営にも支障を来たす。
そのための根回しであり、
その時には「OK」の返事を出していたにも関わらず、
直前になって異議を申し立てたのである。
「議会の承認無しに市の金を動かすことはまかりならん」、という、
その市会議員の主張は正しい。
しかし、議会の承認を待っていたのでは物事が進まない。
そのあたりの事情は議員も理解していたはずである。
聞けば、
「市長や議会のやることを潰すのが俺の仕事だ」、
とその阿呆な議員は支持者たちに吹聴して回っているらしい・・・。
かたくなで正しい判断のできないことを「頑迷」という。
見聞が狭くかたくなであることを「固陋」という。
「頑迷固陋」な市会議員ではある。
人を陥れるばかりか、
人の困惑や挫折を手を叩いて喜ぶ人間が実際にいるのだ。
ま、田舎のオッサンによく見られるタイプではあるが、
今日はその田舎議員に振り回された一日であった。
同じ土俵で相撲を取る相手ではないが、
言いようの無い苛立ちを覚える。