■ 馬は馬連れ

aquio2007-01-31

息子はイタリア料理の店を経営している。
今朝、息子のパソコンに一通のメールが届く。
ヒステリックな内容のメールであった。
メールを送ってきたのは、
昨日、入店をお断りしたお客様であるらしい。
四人の母親たちと、
幼稚園に通う子どもたちのグループであったという。
子どもたちの数は七人。
店に入った途端、店員から「うるさい!」と叱られ、
入店を断られた、というのだ。
そのことについてのお叱りのメールであった。
聞けば、その時、店はほとんど満席にちかい状況であったらしい。
そこに、七人の子どもたちは奇声を張り上げながら雪崩れ込んできたという。
母親たちはそれを制止しようともしなかった、という。
私の息子がそのような口の利き方をするはずはないが、
よしんば、息子がそのような口の利き方をしたとしても、
入店を断った、息子のその判断は正しい。
彼女たちを入店させれば、他のお客様に迷惑がかかる。
食事する場所は和やかに食事する場所なのである。
決して子どもたちのための運動場ではない。
「牛は牛連れ・馬は馬連れ」、死んだ祖母がよくそう言っていた。
牛は牛と連れ合い、馬は馬と連れ合う。
牛は決して馬とは連れ合わない、というような意味。
四人の母親たちの内、
誰一人として子どもたちを諌めようとはしなかった、という。
「馬は馬連れ・鹿は鹿連れ」、なのである。