■ ドイツ出張・五日目・SONNEBERG

aquio2007-02-06

午前十時、
「ゾンネベルク玩具博物館」を訪れる。
樫の木でできた重い扉を押して館内に入る。
昨日の日記にも書いたが、
この博物館は世界最古の玩具博物館である。
創立は一九〇一年。
今では入手不可能な玩具がズラッと展示されている。
溜息が出そうなほどの玩具の数々・・・。
収蔵する玩具の数は五万点を超えるらしい。
建物も素晴らしい・・・。
もとは学校であった建物を博物館に改装したのだという。
フランスの「ジュモー」やドイツの「シモン」、
著名な「ビスク・ドール」の作家であるが、
そもそも、「ゾンネベルク」はこの「ビスク・ドール」の一大生産地であった。
顔と手が二度焼きされた磁器で出来ている人形。
その人形のことを「ビスク・ドール」と呼ぶのだが、
フランスで生産された数多くの「ビスク・ドール」も、
その顔と手は「ゾンネベルク」で生産されたものだったはず。
菓子の「ビスケット」の語源もこの「ビスク」にあるという。
館内では、この「ビスク・ドール」の製造工程も展示されていた。
展示されている数々のマリオネットも素晴らしいものであった。
「歴史」とはこういうことなのであろう・・・。
さて、来年の五月から六月にかけて、
この博物館で私の個展を開いていただけることになった。
「いつかはゾンネベルク」、その夢がとうとう叶う・・・。
「困ったなぁ、またドイツに行かなくてはならない」、なのであるね。
博物館を訪問した後、
我々はローカル線を二度乗り継いでケムニッツに移動。
ケムニッツでOさんと合流して「ザイフェン」に向かう。
いつもの「HOTEL BUNTESHAUS」にチェックインした後、
いつものレストラン「HOLZWURM」に向かい、
いつもの「くるみ割り人形アイスクリーム」を食べる。