■ ドイツ出張・七日目・DRESDEN

aquio2007-02-08

高品質の煙出し人形を生産している
「KLAUS MELTEN」のアトリエや、
「GUNTER FRATH」のアトリエを訪問する。
その後、タクシーを利用し、
ザイフェンから「グリュンハイニヒェン」に移動し、
「ガーレンツ」を経由してドレスデンまで一気に走る。
ドレスデンに入ったのは午後五時を過ぎていた。
ホテルにチェックインした後、
ミュンヘンに帰られるGさん、Oさんとお別れする。
今回もGさんには大変お世話になった。
Gさんたちをお見送りした後、
ホテルを出たところに一軒の古本屋を見つけて入る。
入ったとたん、一冊の本の背表紙が眼に飛び込んできた。
胸が高鳴る、とはこのことを言うのだろう。
「Das Sonneberger Spielzeugmusterbuch von1831」
どこを探しても見つからなかった本。
永年探し求めてきた本がとうとう見つかったのだ。
「ゾンネベルク」で作られてきたおもちゃの総合カタログ。
中には精密なイラストが九百点あまりも掲載されているのだが、
値段を訊いて胸が高鳴る。
とても高い・・・。
しかし、ここで買っておかなければもう永久に入手は不可能だろう。
そう考え、思い切って買うことにした。
清水の舞台から飛び降りる、とはこのことか・・・。
本を胸に抱えながら、エルベ河沿いのレストランに向かう。
今回の旅はとても実りの多い旅だった。
仕事もすべて完璧にこなした。
しかし、この本を入手できたことは他の何事にも代えがたいものがある。
旅の終わりに素晴らしいものを見つけた。