■ 時差ボケ
関西空港には予定の時間よりも早く着く。
Tはそのまま列車に乗って自宅に戻るという。
Nはご主人が空港まで迎えに来るという。
二人とも今日・明日と休暇を取っているらしい。
とてもちゃっかりしているが、
同じように、日々の仕事にも
抜け目なく取り組んでもらいたいものである。
私は駐車場に車を預けておいた。
私はこのまま職場に出勤しなければならないのだが、
老いた上司を働かせるとは何事か・・・。
「Nさん(私のこと)もお疲れでしょう!?」
「私たちが代わりに出勤しますから、どうぞお休みください」
嘘でもそう言うべきではないか。
それが日本の企業における正しい部下のあり方ではないのか。
部下の育て方を間違ったのだろうか・・・。
職場に向かうのが、とても怖い。
机の上には山のような書類が載っているに違いない。
職場に戻ってみると、予想は見事に的中していた。
どうすればいいのだろうか・・・?
どこから手をつければいいのだろう・・・?
どうしようもないから、何もしないことにした。
仕事をするフリをしながら日記を書くことにする。
急ぎの仕事もあるに違いないが、
急ぎの仕事には催促があるに違いない。
ま、催促された仕事から片付けていけばいいのだ。
日頃から不規則な生活を送っているせいか、私は時差を感じたことがない。
しかし、今日は珍しく軽い時差ボケを感じる。
部下にそのことを告げると、
「それは時差ボケではなく、加齢からくるボケではないですか!?」、と言われてしまった。
部下の育て方を間違ったのだろうか・・・。