■ ON/OFF

aquio2007-03-26

ある幼稚園での出来事。
大勢の園児たちが園庭で遊んでいる時、
「お遊びの時間はもう終わりましたよ」
「さぁ、もうお部屋に戻りましょう」、
と一人の保育士が園児たちに声をかけた。
その時、一人の園児が保育士のもとに駆け寄り、
こう、声をかけた。
「ねぇねぇ、もうお遊びの時間はお仕舞い?」
「じゃぁさぁ、もう遊んでもいい?」
大笑いしてしまった・・・。
本来、「遊び」とは能動的なものであり、自発的なものなのだ。
能動的、かつ自発的であるからこそ、「遊び」は楽しいのだ。
保育士から強制された「遊び」は、
園児にとっては「苦役」でしかなかった。
保育士は「遊び」の本質を理解していなかった。
カリキュラムを園児たちに強制していただけだったのだ。
今、「ON」と「OFF」という言葉をよく聞く・・・。
日々の生活を「仕事」と「遊び」に二極分化させるから、
このような言葉が生まれてくるのだろう。
しかし、自発的・能動的に仕事に取り組めば、
仕事は「遊び」になるのではないか。
そういうものではないだろうか・・・。
今朝、職員たちが「OFF」の過ごし方について話し合っていたが、
日々の生活に「ON」も「OFF」もないのではないだろうか。
生れ落ちた時、人生のスイッチは「ON」になり、
死ぬ時に、人生のスイッチは「OFF」、となる。
日々の生活のすべては「ON」の連続なのである。
であれば、日々の生活のすべては「遊び」でなければならない。
そう、強く思う・・・。