■ 面接

aquio2007-04-22

「履歴書在中」と朱書きされた封筒が届く。
Rさんからの履歴書。
Rさんは在日三世でいらっしゃるらしい。
履歴書はとても美しい文字で認められていた。
志望動機も二枚の便箋に丁寧な言葉で綴られていた。
「一度お会いしてみよう」ということになり、
今朝、そのRさんの面接を行う。
柔らかな雰囲気を漂わる女性であったが、
芯の強さを感じさせる女性でもあった。
美しい言葉をとても美しく操つられる。
今までに私は多数の若者の面接を行ってきた。
しかし、
Rさんほど美しく日本語を操れる人は今までにいなかった。
言葉を聞くだけで、その教養の程が知れる。
人はその知性以上の言葉は喋れないものであるし、
持ち合わせる教養以上の会話は出来ないものである。
いくら英会話に堪能であっても、
芥川龍之介」を読んでいなければ、
英語で「芥川龍之介」のことは語れない。
そういうものだろう。
素晴らしい女性であった。
気に入った!
気には入ったが、今のところ職員の数は十分に足りている。
是非この職場で働いていただきたい、とは思うのだが・・・。
さて、困った。
わが社にその経済的余裕はあるのだろうか・・・。
会計士のMさんに相談してみよう。