■ 中日新聞
名古屋のタクシー業界が全車禁煙を決めたらしい。
で、中日新聞社の常務でいらっしゃるK氏は、
四月二十九日付けの新聞に、
「タクシーは個別選択的な乗り物である」
「全車禁煙という一律主義に本能的な危険を感じる」
「また、その決め方にも薄っぺらさを感じる」、
という否定的な意見を述べられた、という。
K氏は大変な愛煙家でいらっしゃるらしいが、
「よく言った!」、と喝采を送りたい。
新聞は社会の「公器」である以上、
「喫煙・嫌煙」双方の意見を掲載しなければならないはずだが、
新聞に「嫌煙権」のことが載ることはあっても、
「喫煙権」のことが載ることはない。
ま、双方にそんな権利があればの話なのだが、
今回のK氏の発言は快挙であるといえる。
また、それを堂々と掲載した中日新聞にもエールを送りたい。
しかし、新聞にK氏の意見が掲載されたとたん、
中日新聞社には講義の電話やメールが殺到したという・・・。
実にヒステリックな反応ではある。
そうなのだ、
「一律主義」に危険を感じるのは、なにもK氏だけではない。
「挙国一致勤倹節約」「撃ちてしやまむ」「欲しがりません勝つまでは」、と
日本が「一律主義」で手酷い目にあったのは、つい六十年ほど前のことではなかったか。
「一律」といえば、北朝鮮も「一律主義」なのであるね。
「日本禁煙学会」も抗議文を中日新聞社に送りつけた、という。
「日本禁煙学会」はNPO法人であるらしいが、
いつから禁煙は「学問」になったのだろう・・・。
笑わせてくれる。
学会の方々は真面目に学問されていらっしゃるのだろうか。
私にはジョークとしか思えないのだが・・・。