■ 母の日

aquio2007-05-14

K君・Mさんの結婚式から帰る。
神戸のアパートに向かう途中、
三宮で夕食を済ませることにする。
いつものカフェに向かう途中、
いつものギャラリーにフラリと入る。
ギャラリーでは「キリム展」が開催されていた。
そもそも「キリム」とは「平織り」を意味する言葉。
ギャラリーには使い古された「キリム」、
それを「オールド・キリム」と呼ぶらしいが、
その「オールド・キリム」のカーペットに混じり、
新品の「キリム」のクッション等が多数展示されていた。
中に、「キリム」を用いたポシェットが目に付く。
使えなくなった「オールド・キリム」を利用したものであるらしく、
同じ柄のモノは二つとない、という。
五月の第二日曜は「母の日」
このポシェットを母にプレゼントすることにした。
思えば、今まで私は「母の日」に贈り物をしたことがない。
「何事か!?」、と母は驚くに違いない。
ひょっとしたら、心臓麻痺でも起すかもしれない。
ま、それはそれで喜ばしいことではあるが、
慣れないことをしたため、
ひょっとしたら、私が不慮の事故で死ぬ、ということも考えられる。
「私は母の日に息子から贈り物をもらったことがない」
「あろうことか、その息子が初めて私に贈り物をくれた」
「思えば、あれがいわゆる虫の知らせというものではなかったでしょうか!?」、
と母にそのような弔辞でも読まれた日にゃ、私が浮かばれない・・・。
ま、しかし、目に付いてしまったものは仕方がない。
「母の日」には少しずれてしまったが、
明日にでもプレゼントしてやることにしよう。
きっと似合うことだろう。