■ こむら返り

aquio2007-06-06

めったにないことだが、
眠っている最中に「こむら返り」をおこす。
右脚のふくらはぎ。
足首を曲げてふくらはぎを伸ばしてやるが、
収縮しきった筋肉はなかなか元に戻ってくれない。
足首を曲げながら、
両手でふくらはぎを摩って温める。
その痛みですっかり眼が覚めてしまった。
ふくらはぎを摩っているうち、尿意をもよおす。
けんけんをしながらトイレに向かう。
とても、情けない。
「こむら返り」をおこした場合はふくらはぎを温めるに限る。
風呂の蓋に腰をかけ、
パジャマの裾をまくり、シャワーの湯を右脚にかける。
湯をかけ続けているうち、痛みが少しずつ遠のいていく・・・。
時間は午前五時半。
こうなったらもう眠れない。
右脚を庇いながらキッチンに立ち、湯を沸かす。
湯を沸かしているうち、咳が出始める・・・。
大根の蜂蜜漬けを湯で薄めて飲む。
父は気管支に問題を抱えていたし、母は軽い喘息を患っている。
そんな両親の遺伝子を引き継いでいるのであるから、
風邪をひいた場合など、今回のようにひどい症状を引き起こすことになる。
若い頃にはまったくそのような症状は出なかったが、
ま、この歳になって、やっと父と母の遺伝子が発現しだしたのだろう。
遺伝子の発現といえば、
私は男ばかりの三人兄弟であるが、
十五年ほど前まで、三人はまったく違う顔つきをしていた。
しかしお互いが歳をとった現在、
微妙な違いはあるとはいえ、三人の顔つきはよく似てきた・・・。
三人の顔には母方の血が色濃く流れている。
兄弟それぞれが五十歳を超える頃、
受け継いだ母の遺伝子が急に暴れだした、ということなのだろう。
さてさて、私も気管支には気をつけなければ・・・。