■ 沙羅

aquio2007-06-17

昼休みの時間を利用して、
近くの寺に「沙羅」の花を観にいく。
「沙羅」の花は今が盛り。
次から次へと花を咲かせているが、
朝に咲いた花も夕方には散ってしまう・・・。
正に、「盛者必衰の理をあらはす」のであるね。
「沙羅」は「無常」を象徴するような花。
「沙羅」を眺めながら
静かなひとときを過ごすつもりであったが、
寺の縁側にはオババどもの一団が陣取っていた。
沙羅双樹って白いねんなぁ」とか、
「花がいっぱい散ってるわ」とか、
「苔がいっぱい生えてるわ」とか、
見れば分かるようなことを一々大声で怒鳴りあっている。
なんでこうも喧しいのだろうか・・・。
喫煙を禁止、または制限される場所は増えてきたが、
なぜ、オババどもによる大声の会話は禁止されないのだろう・・・。
せめて公共の場所だけでも静かに過ごしていただきたいものである。
嫌煙権運動が一段落した現在、
その嫌煙権運動に関わってきた方々には、
さらなる強敵に向かって新たな運動を始めていただけないだろうか。
「嫌オババ権」とか、「嫌大声会話権」とかさ・・・。
ま、喫煙と同じく、それは「マナー」の問題なんだろうけどね。
苔むした庭に、落ちたばかりの白い「沙羅」が散っている。
そのコントラストが何とも美しい。
腐って茶色く変色してしまった「沙羅」もある。
その趣たるや・・・。
庭に散った「沙羅」を撮ろうとしたが、
オババどもの尻が邪魔をしてうまく撮れなかった・・・。
庫裏の土間に置かれた大瓶には、
実のついた枇杷の木が「グワッ」という感じに活けられていた。
土間には静謐な時間が充満している。
誰もやってこない。
土間の上がりかまちに腰を掛け、その静けさと佇まいを楽しむ。
さて、明日からは博多に出かけなければならない。
帰りは二十一日になる予定。