■ N先生

aquio2007-07-17

N先生との付き合いは、
もうかれこれ五十年になる。
私が小学校五年生であった時、
その担任の先生がN先生だった。
勉強だけではなく、
N先生には本当にいろいろなことを教わった。
恩師、である。
N先生と私の母は同い年であることから、
母とも結構気が合うようであるが、
そのN先生から、
京都舞坂の「鰻の茶漬け」を頂戴する。
京都の茶漬けといえば、
鰻茶漬け、鱧茶漬け、穴子茶漬けを想いうかべる。
美味しい店で食べれば、という注釈つきだが、
どれもが本当に美味しい。
こう書いていて気がついたのだが、
鰻も鱧も穴子も、体形が蛇に似た魚である。
京都人は長魚が好きななんだろうか・・・。
大きな蛇のことを「うわばみ」と呼ぶが、
「はみ」の動詞が「食む/はむ」であり、
「鱧」も「はむ」から出てきた言葉である、というような話を聞いた憶えがある。
「鱧」も「蛇/はみ」も、多分、その語源は一緒なんだろう。
タレの沁みこんだ鰻を熱々のご飯の上に乗っけ、山葵と海苔を添え、
熱々のお茶をかけて出来上がり。
胡瓜の漬物と実によく似合う。
恩師から美味しいもの頂戴してしまった・・・。
話が逆ではないかと思うが、
さて、何をお返しにお贈りしようか。