■ Edward Gorey’s Dracula

aquio2007-07-21

一九七七年、
ブロードウェイで「ドラキュラ」が上演される。
舞台は一千回ほども上演されたらしいが、
その舞台装置と衣装のデザインを手がけたのが、
あの「Edward Gorey/エドワード・ゴーリー」だった。
ゴーリー」がデザインした舞台装置と衣装は、
その年の「トニー賞」を受賞したという。
ゴーリー」が鬼籍に入ってから二年目の夏、
その時の舞台を再現した「しかけ絵本」が出版される。
「Edward Gorey's Dracula」。
今朝、その「しかけ絵本」がアメリカから届く。
シガー・ボックス・タイプの箱の中には、
イカットされた十五体の人形、三幕に分かれた舞台、ドラキュラの棺桶等が入っていた。
舞台も人形も棺桶も、「ゴーリー」独特の、
細密といえば細密、偏執的といえば偏執的な線で描かれている・・・。
不安を掻き立てられるような絵ではあるが、
ゴーリー」の絵にはなんとも言えない魅力を感じる。
「ドラキュラ」といえば、
その昔、「クリストファー・リー」という役者がいた。
「ドラキュラ」を演じさせたら、彼の右に出る役者はいなかっただろう。
「ドラキュラ」と対峙するヴァン・ヘルシング教授役には「ピーター・カッシング」。
二人ともヨーロッパ貴族の雰囲気を漂わせる役者であったな・・・。
「コッポラ」の手になる「ドラキュラ」も美しい映画だった。
「ドラキュラ」役には「ゲイリー・オールドマン」。
アンソニー・ホプキンス」や「キアヌ・リーブス」もこの映画に出ていた。
無名の頃の「モニカ・ベルッチ」も女吸血鬼役で出ていた。
前の日記にも書いた憶えがあるが、
私はできるだけ健康的に生きていきたいと願っている。
しかし、どういうワケか「ドラキュラ」には心惹かれる・・・。
どうしてなんだろう・・・?
心理学者に訊いてみたいものであるが、
深層心理を抉られそうだし、
抉られたら立ち直れそうにもないから、止めておくことにする。