■ トンカ書店

aquio2007-07-25

三宮に出たついでに「トンカ書店」に寄る。
トア・ロードの西側、
いわゆるトア・ウエストの目立たないビルの二階に、
トンカ書店」はある。
「トンカ」とは妙な名前であるが、
聞くところによると、
店主である若いお嬢さんのお名前であるらしい。
いつ立ち寄っても、
ここには不思議な空気が漂っている・・・。
いわゆる流行りのブック・カフェなのだが、
書籍といえば、
山田風太郎から宮沢賢治まで、
18禁の写真集からアンデルセンの童話まで、
ま、節操がないといえば節操がないのだが、
その守備範囲は、とても広い。
その他、店内には所狭しといろいろな雑貨が積まれている。
某テレビ局の名前の入った携帯ストラップ、
傷だらけのフランス製キー・ホルダー、
色の褪せたポスト・カード・・・。
今日はその中から、チェコのマッチ・ラベルを十枚ほど購入する。
チェコ語はチンプンカンプンだが、
その滲んだような印刷には、なんとも言えない哀愁のようなものを感じる。
あるコトやモノに熱中する人のことを「虫」と呼ぶが、
トンカ書店」には「本の虫」が集まってくるようである。
郊外型の大型書店には何の魅力も感じない。
大型書店には書籍文化を担っているという自負が感じられない。
大型書店にはなんでも揃っているようでいて、実はなんにも揃っていない。
そのように感じられてならない・・・。
トンカ書店」では掘り出し物が見つかるような気がする。