■ POST CARD

aquio2007-08-10

四種類の販売用ポスト・カードを作ることになり、
「近日中にそのデザインを仕上げるように」、
と職員のYからきついお達しが下る。
スケッチ・ブックを探したが、
どうやらアパートに置いてきてしまったようである。
画用紙を買おうと近くの文具屋に出かけたら、
本日臨時休業の紙が扉に貼ってあった。
取りあえずは構図を決めるだけであるから、
その辺りに転がっていた
ダンボール箱をつぶして下絵を描くことにする。
ダンボール紙はその紙質が粗く、
インクを瞬く間に吸い込んでいってしまう。
どうせ下描きだからと一気呵成に描きあげたら、
インクの斑の濃淡の具合といい、
その発色の悪さといい、
自画自賛めくが、なかなかに味のあるイラストに仕上がる。
画用紙に描くのを取り止め、
仕上げにもダンボール紙を使うことにする。
「何かメッセージも入れたい」、と言うので、
豚にパンツを穿かせ、その下に「EAT ME」という文字を入れてやる。
「これは何ですか?」、と訊くから、
「艶っぽいやろ?」
「これはな、豚さんが『私を食べて』って言うてんねん」
「どや、意味深やろ!」、と答えたところ、
「何考えてるんですか?」
「阿呆ちゃいますか!」
「こんなん売れると思てるんですか!?」、
と即座に却下されてしまった・・・。
ジョークを理解しない女とは話が通じにくいものである。
仕方がないから、文字を「DELICIOUS」に変える。
「これならよろしい!」、ということであったが、
結構「DELICIOUS」も意味深だと思うけどなぁ・・・。