■ 2035Km

aquio2007-09-24

二週間前に買ったばかりの「DEMIO SPORT」だが、
その走行距離が二千キロを超えてしまった。
相変わらず移動の多い日々を送っている。
なぜこうも移動が多いのか・・・?
つらつら考えるに、
周りに仕事を任せられる人間がいない、
ということに原因があるように思える。
人に仕事を任せるより、
自分でした方が手っ取り早いから、なのであるし、
自分で動いた方が話は早く済むから、なのである。
要は「せっかち」なんだね・・・。
若者を育てなければならない立場と歳ではあるが、
育つ若者はサッサと自分で自分を育てていく。
育たない若者は何度も何度も同じ失敗を繰り返す・・・。
人生に対する基本的なスタンスが違うのだろう。
からくり人形を制作する場合、
少しの妥協が後で取り返しのつかない失敗を生む遠因になることがある。
もっとも、自分一人で作っているのであるから、
妥協を求める相手も自分、ということになる。
自分に妥協を求めた場合、必ずその妥協は作品の中に如実に表れてしまう・・・。
自分で自分の首を絞める、ということになる。
従って、からくり人形の制作に妥協は許されない。
とは言え、私は人と妥協できないほど偏狭な人間ではないつもりだし、
常に完全を求める「癖」があるワケでもない。
どちらかと言うと、ユルユルにユルい人間である。
「一を聞いて十を知る」、と言うが、
「一を聞いて一もできない」若者のなんと多いことか・・・。
彼らとも仲良くしていきたいとは思うが、組織は仲良しグループではない。
成果を追い求めているばかりではないが、
成果が上がらない、というのも辛いものがある・・・。
仕事を任された側は、任した側が期待する以上の成果を上げなければならない。
それが、「任す/任される」、ということだと思う。
若い奴らには仕事が任せられない。
荒野に放り出してやれば、すぐに泣き言を言う。
荒野に放り出してやれば、すぐに方向を見失ってしまう。
歩き方を教えてやっても、その速度は亀のようにのろい。
地図と磁石を与えても、その見方も知らなければ使い方も知らない。
「なぜ出来ないのか?」、と問うと、
「そんなこと教えてもらってませんから」、と平然と言い放つ・・・。
そんなワケで、オッサンは今日も「DEMIO」を駆って荒野を目指すのである。