■ International Beer Summit
過日、Nさんから、
「大阪でビア・サミットが開催されます」
「期間は十二日から十四日までの三日間」
「会場には世界中のビールが集まります」
「一緒に飲みませんか?」、
というメールが届く。
「万難を排して伺います」、と返事しておいた。
三宮発七時半の快速列車に飛び乗ったのだが、
どこかで事故があった模様。
列車は遅々として進まない・・・。
会場に到着したのは、
約束の時間を四十五分も過ぎた頃だった。
受付で一個百円也のコップを買い、まずはベルギーの黒ビールで喉を潤す。
インドのタンドール・チキンを食べながら、ドイツのビールを飲み、
イタリアのミネストローネを食べながら、チェコのビールを飲む。
もうワケが分からないのだが、
「インターナショナル」だから、これでいいのだろう。
椅子に座ってビールを飲んでいると、
フェスティバルの関係者と勘違いされたのか、
いろんな外国人が声をかけてくる。
「おいおい、いったいどこの国の言葉だよ!?」、と思いながらも大阪弁で対応する。
酔客が「このおつまみ一個なんぼや?」、と訊くので、
「一個百円です」、と答えたら、
「高いなぁ、ちょっとまけてえな」、と言いやがる。
大阪人はすぐに値切ってくるから、困る。
「今日はお祭りやから特別におまけしまひょ」
「なんぼにしてくれるん?」
「一個百円のところ、今日は特別に三個三百円にしときまっさ」
「ギャハハ、おんなじやんか」
「もっと酔っ払って計算できんようになってからもう一回来てちょうだい」
「分かった分かった、ほんなら四百円で四個おくれ」
「毎度おおきに」、
一個百円で四個売ってしまったが、あれは一個百円でよかったのだろうか・・・?
酔っ払いに責任は無い、のであった。
午後十時過ぎ、Nさんとお別れして帰路につく。
三宮に向かう列車は満員であった。
運よく椅子に座ることができたのだが、
斜め前に立っているお嬢さんの腰の辺りが気になって仕方がない。
股上が極端に短いジーンズを穿いていらっしゃる。
臍はおろか、恥毛すら見えそうなほどに短い。
いやいや、結構なものを見せていただいた。
もっと見ていたかったのだが、
「これではただの酔っ払いのエロジジイではないか!」、と気を取り直し、
「ジャレド・ダイアモンド」の「銃・病原菌・鉄」を鞄から取り出して読む。
ビールは美味かったし、いろんな人との会話も楽しかった。
今日はいい一日だったな。