■ VOJTEC KUBASTA・その2

aquio2007-10-14

ポツダムにお住まいの
「セバスチャン」さんと「トーマス」さんから、
「ヴォイチェフ・クバシュタ」の資料が届く。
ファイルを開いてみると、
そこには約二百点もの画像が添付されていた。
手元にある資料には、
「クバシュタ」が手がけた最初のしかけ絵本
「Rotkappchen/赤頭巾ちゃん」であり、
一九五六年のことであった、と記されているが、
送られてきた画像を仔細に眺めてみると、
内容が同じものであっても、
発行年度によって、また、発売された地域によって、
その表紙のイラストがかなり違っている。
例えば、一九五七年に発行された「白雪姫」では、
七人の小人に囲まれた白雪姫が描かれているが、
一九七二年に発行された「白雪姫」には、
幸せに暮らす白雪姫の姿が鏡に映されていて、
その鏡を忌々しそうに指差す継母の姿が描かれている。
また、一九六五年に発行された「狼と七匹の子山羊」では、
草原で遊ぶ七匹の子山羊のイラストが描かれているが、
私が持っている一九六七年発行の「狼と七匹の子山羊」には、
部屋の中で遊ぶ子山羊たちを、窓の外から見つめている狼のイラストが描かれている。
子どものためのしかけ絵本とはいえ、商業出版物であるから、
やはり、その国の国情や好みに応じて表紙が描き換えられたのだろう、と推測される。
また、資料の横に記載された数字は、どうやら、残っている冊数のようである・・・。
十二月三日からはドイツに出かけなければならない。
八日にはベルリンのホテルに一泊する予定。
「セバスチャン」さんと「トーマス」さんにはお会いする約束が取れている。
ポツダムに到着できる時間にもよるが、
出来れば、彼らと夕食をご一緒したい、とも思っている。
もし、「譲ってもいい」というコレクションがあれば、
すべて買い取らせていただくことにしよう。
id:emimiさんは「クバシュタ」の大のファンでいらっしゃるから、
余った絵本はemimiさんに高値で売りつけてやろうかしら・・・。
ひょっとしたら、旅費ぐらいは捻出できるかもしれないな。