■ 初冬

aquio2007-11-08

昨日から岡山の自宅に戻っている。
自宅から二百メートルほど下がったところに、
大規模林道と名付けられた、
約二十キロほどの長さの道路が走っていて、
林道の両側には辛夷や桜の木が植えられている。
で、この大規模林道を境にして、
山側と谷側では、
まったくと言っていいほど、その気候が違うのだ。
大規模林道の山側に雪が降っている日でも、
谷側では雨が降っている、というような具合。
今朝も車を走らせていて驚いた。
谷側では紅葉が真っ盛りであるのに比べ、
山側では、木々の葉はすっかり落ちてしまっている・・・。
谷側は晩秋の気配。
山側は初冬の気配が濃厚であった。
そろそろ山の頂に初冠雪が見られる頃。
雪の白、枯葉の茶、紅葉の赤や黄。
三段紅葉が見られる日も、そう遠くはない。
「初冬」といえば、
若い頃から、私は「EARLY」という言葉に強く惹かれる。
「EARLY SPRING」「EARLY SUMMER」「EARLY AUTUMN」「EARLY WINTER」、
そして、「EARLY MORNING」に「EARLY BIRD」・・・。
なぜこうも「EARLY」という言葉に惹かれるのか!?
つらつら考えるに、
若い頃に覚えた歌の歌詞に、その原因があることに思い当たる。
In the early mornin' rain
With a Dollar in my hand
With an aching in my heart
And my pocket full of sand
I'm a long way from home
And I miss my loved ones so
In the early mornin' rain
With no place to go.
「ゴードン・ライトフット」が作詞作曲した「Early Morning Rain」。
「ブラザース・フォー」もこの歌をカヴァーしていたし、
「ピーター、ポール・アンド・マリー」も歌っていた。
若い頃、私はこの歌をよく歌っていた。
比喩的な表現とはいえ、あの頃の私は、家からは遠く離れ、また、行く所も無かった。
勿論、金も無かった・・・。
どうやら、この歌が原因のようであるな。