■ 川西屋の酒饅頭

aquio2007-11-16

「川西屋」の饅頭が食べたくなり、
新潟県柏崎から群馬県高崎に向かう途中、
長岡で下車し、神田町にある「川西屋」に向かう。
この店の饅頭はすぐに売り切れてしまう。
今日も、十時を少し過ぎたばかりだというに、
「塩饅頭十個、酒饅頭十個」、
と大量にまとめ買いをしている先客がいた。
その客に訊いたところによると、
「川西屋」は一日に数十個の饅頭しか作らない、という。
土産用に酒饅頭二個、塩饅頭二個を購入する。
消費税込み一個八十四円という安さ。
酒饅頭も塩饅頭も、昔懐かしい素朴な味がする。
酒饅頭には麹の匂いがして、実に美味い。
帰ろうとすると、
店のオバチャンが「必ず今日中に食べてね」、と言う。
保存料など入っていないから、日持ちが悪いのだ。
本来、「食品」とはそうしたものではないだろうか。
「川西屋」の饅頭を食べながら、例の「赤福事件」のことを思う。
「川西屋」の饅頭が喰いたければ、長岡に行けばいいのだし、
赤福」の餅を喰いたければ、伊勢に行けばいいのだ。
本来、伊勢でしか喰えなかった餅を、
北海道でも喰えるようにした、というところに大きな問題がある。
賞味期限改竄という行為は確かにみみっちい行為であったが、
それが糾弾されるほどの悪行であった、とはどうしても思えない・・・。
また、「赤福」ではその餅と餡を分けて再利用したらしいが、
まだまだ喰えるモノを再利用したことが、どうして悪いことなんだろうか・・・。
少し前、泥にまみれた麺を口に入れて食べる子どもの姿を見たことがある。
秘密裏に撮影された北朝鮮の子どもたちの映像であった。
第二次世界大戦中、
南方で戦った兵士たちの例を挙げるまでもなく、飢えた人間はあらゆるモノを食べる。
父からその悲惨さはよく聞かされていた・・・。
今、日本はその食料の約七割を輸入に頼っている。
食料自給率三割の国の国民が、「な〜にかっこつけてんだよ」、と私は言いたい!
テレビも、新聞も、週刊誌も、ほとんど同じ口調で「赤福」を糾弾していたが、
ま、そんなマスコミもマスコミであるな。
今のマスコミの報道のあり方に、日本人の一律主義の怖さを見る思いがする。
世界恐慌でも起これば、明日から日本国民のほとんどは、飢える。
さて、飢えた国民はいったい何を食べたらいいのだろうか・・・。
「こんなことが許されていいのか」、などとニュース・キャスターたちは喚いておったが、
「それは許される」、のでありますね。
正義の味方ぶったニュース・キャスターたちの方が、よほど許せない。
赤福」を糾弾するのであれば、返す刀で、
マスコミは自国の食料自給率の低さを問題にすべきではないのか。