■ 整理・その7・The Night Before Christmas

aquio2007-11-20

マサチューセッツ州ケンブリッジ
「Candlewick Press」社から発行されたしかけ絵本
「The Night Before Christmas」。
原作は「Clement C. Moore/クレメント・ムーア」
イラストは、タイで生まれ育ったという
「Niroot Puttapipat」。
「ニルート・プッタピパット」と読むのだろうか・・・。
ちょっと調べてみると、
この「The NIght Before Christmas」は、
そもそも「A Vist From St.Nicholas」、
という題名の物語であったらしい。
クリスマスの前の晩、
サンタがトナカイの引くソリに乗ってやって来る。
そして、煙突を通って部屋の中に入り込み、
暖炉の前に吊るした靴下にプレゼントを入れてくれる・・・。
世界中の誰もが知っているクリスマス・イヴの情景だが、
そのクリスマス・イヴのシーンは、
この「The Night Before Christmas」の物語が基礎になっているのだ。
物語の中では、八頭のトナカイに、
「Dasher」「Dancer」「Prancer」「Vixen」
「Comet」「Cupid」「Donner」「Blitzen」、とそれぞれ名前がつけられている。
八頭のトナカイに名前があることは知っていたが、
その発祥がこの本にあるとは知らなかった・・・。
「Puttapipat」のイラストも素晴らしく、
紙面は、白と赤と緑と黒、そして金の五色だけで構成されている。
最後のページを開くと、
まるでレースで作られたかのような、繊細な切り絵が立ち上がってくる。
実に素晴らしい・・・。
今まで、私は様々なスタイルのしかけ絵本を収集してきたが、
まるで影絵のようにカット・アウトされたしかけ絵本は、初めて見た・・・。
本の十四ページ目には、
部屋に入ってきたサンタクロースの様子が描かれている。
その文章を読んでみると、
「サンタクロースはパイプをくわえている」
「パイプの煙が頭の上でまるでリースのように漂っている」、と書かれている。
サンタクロースはパイプ愛好家であったのだ。