■ ドイツ旅行・2日目

aquio2007-12-04

糸操り人形の名手でいらっしゃるIさんらと連れ立ち、
シナゴーグ近くのシュタット・ミュージアムに出向く。
シュタット・ミュージアムの三階には、
古今東西の人形劇用の人形が展示されているのだが、
「日本から来た」と告げると、
学芸員らしき老人が特別なビデオを観せてくれた。
細い鉄棒にぶら下がった等身大の人形が
その鉄棒の上で様々な芸を繰り広げる、というビデオ。
両手で鉄棒を握り、クルクルと前回りに回っているかと思うと、
次には勢いよく逆回りを始める。
鉄棒の上に倒立したかと思うと、
倒立したまま、次には片手だけでクルクルと回転を始める。
人形がとても人形とは思えない動きを、する・・・。
今から百年ほど前に制作された人形であるらしいが、
いったいどのように作られているのか、
その構造がまったく解らない・・・。
どうやらユニバーサル・ジョイントで各部は連結されているようだが、
江戸時代から続く糸操りの人形、
日本の伝統芸能である糸操りの継承者でいらっしゃるIさんにも、
その内部構造がまったく解らない・・・。
「この人形が復元できたら、大道芸で一生喰えるな」
「人形を連れて二人して世界を回ろうか!?」
「帽子の中に見料を入れてもらったりしてさ・・・」、などと話し合う。
シュタット・ミュージアムを出た後、
マリエン・プラッツのクリスマス市の中ををぶらぶらと散歩し、
地下鉄に乗ってシュヴァービングに向かう。
シュヴァービングは芸術家たちが多く住んでいる地域。
そのせいか、この地域のクリスマス市は一風変わっている。
画家、陶芸家、彫金作家、木彫作家・・・と、
様々なアーティスト達が小さなヒュッテを建て、その中で自作の作品を売っているのだ。
焼き栗を食べながら、ヒュッテを一軒ずつ冷やかして歩く。
夜はミュンヘンにお住まいのGさんと合流し、
イタリア・レストランで夕食をご一緒する。
夕食を食べた後、皆で地下鉄の駅までブラブラと散歩する途中、
素敵な車のおもちゃをショー・ウインドウの中に見つける。
しかし、店はとっくに閉店してしまっていた。
明日は早い時間からザイフェンに移動しなければならない・・・。
Gさんにその車を買っていただけるよう、お願いをしておく。