■ 整理・その9・ピーナッツ

aquio2007-12-14

翼長八インチまで、
つまり、二十センチまでの模型飛行機のことを
「ピスタチオ・スケール・プレーン」と呼び、
翼長十三インチまで、
つまり、三十三センチまでの小さな模型飛行機のことを、
「ピーナッツ・スケール・プレーン」と呼ぶ。
それよりも大型の、
翼長十八インチまでの模型飛行機のことを、
「ウォールナッツ・スケール・プレーン」と呼び習わしている。
先日、
「あんなぁ、名古屋で面白いもん見つけてん」
「ピーナッツ・プレーンって知ってるか?」、
と大きな声とともにKさんがアトリエに入ってきた。
「庄内ピーナッツ・パワーズのことか?」、と言うと、
「なんで知ってんねん?」、と言う。
「庄内ピーナッツ・パワーズ」には、
ピーナッツ・プレーンの製作にかけて、
世界的に有名な作家さんたちがたくさん在籍していらっしゃる。
岡山県にお住まいのNさんも、
ピーナッツ・スケール・モデルの製作の名手。
十年ほど前、そのNさんから三機のピーナッツ・プレーンを頂戴したことがあった。
V型八気筒のエンジンはおろか、
排気管やパイロットの顔まで忠実に作りこまれているが、
重量は十グラム〜二十グラム、という軽さでしかない。
実機そのままに再現された小さな飛行機が、ゴムの力で空を軽々と飛ぶ・・・。
その昔、私も取り付かれたように模型飛行機を作っていた時代があった。
所帯を持ったばかりの頃、作りかけの大型複葉機を女房に壊されたことがあった。
どうやら、翼の上に薄っすらと埃がたまっていたらしいのだが、
布片を束ねて柄を付けたもの、
いわゆる「はたき」で翼をパタパタとはたいていたところ、
ボキッという音とともに、複葉機は真っ二つに折れてしまった、という・・・。
大喧嘩になってしまったことを懐かしく思い出すが、
その「はたき事件」以来、私は模型飛行機の世界から遠ざかっていた。
今日から岡山の自宅に戻っている。
自室の棚の一番上に、Nさんから頂戴したピーナッツ・プレーンが置いてあったはず。
手を伸ばして飛行機をとると、
三機のうちの二機がボロボロに壊れていた。
女房を問い詰めると、
「一つは掃除をしていて棚から床に落としてしまった」
「もう一つは強く握りすぎたみたい」
「そんなに強く握った覚えはないねんけどなぁ」、と言いやがる。
「またか!」なのであるね・・・。
力をコントロールする、ということをいい加減に覚えてくれればいいのだが、
もはや手遅れであるようにも思えるなぁ・・・。
「次からは気をつけてね」、と優しく諭すにとどめたが、
もう女房の手の届くところに大事なものは置いてはおけない。
神戸に帰れば、KさんやYさんたちと「神戸南京豆飛行機倶楽部」を結成することになっている。