■ 新潟・その2

aquio2007-12-28

新潟の仕事はすべて上手くいった。
一時は頓挫しかかったプロジェクトであったが、
ここにきて、急に息を吹き返したかのように、
話はとんとん拍子に進み始めた。
しかし、ここに至るまでに、
実に三年という歳月がかかってしまっていた。
その責任は某コンサルタント会社の無能さにある。
その会社をこのプロジェクトから外したとたん、
話はとんとん拍子に進み始めたのだ。
地域振興について、
現在も各地で様々な取り組みがなされている。
端から失敗が目に見えているような振興策もあるにはあるが、
多くの人々が様々な地域振興に取り組んでは、
失敗したり、成功したり、している。
「余所者・馬鹿者・若者」が地域を変える、という言葉があるが、
蓋し、名言であると思う。
また、サントリーの創業者であった「鳥居信治郎」の口癖は、
「やってみなれ」、であった。
何事も「やってみなければわからない」のであるのであるね。
失敗を前提にした仕事などあり得ない。
成功を夢見て、人々は新しい仕事に乗り出すのであるが、
これがまた「やってみなければわからない」、のであるのも事実・・・。
コンサルタント会社のお利口さんたちは、
他人の失敗例や成功例をデータとして提出するだけであり、
彼らが提出する資料には、
そのプロジェクトに関わる人々の熱意や情熱がインプットされていない。
ま、インプットできるような事柄でもないのだが、
資料の中には具体的なプランが描かれていない場合が多い・・・。
抽象的な言葉が虚しく羅列されているだけである。
彼らはエアコンの効いた部屋で書類をまとめるだけであり、
地域振興につき、実際に汗を流した経験のある者など、一人もいない。
汗を流した経験のない者のプランなど正しく「机上の空論」であり、
実際とは遠くかけはなれた無益な議論でしかないのだが、
そのあたりのことに気付かない、というのが、
お利口さんのお利口さんたる所以なのだろう・・・。
地域を興すのは、「余所者・馬鹿者・若者」なのであるね。
ま、どちらにしても、汗を流すつもりのない人々の意見は排除できた。
それだけでも、今回の旅行には意味があったように思う。
長岡14:29発「とき328」で東京に向かう。