■ 団欒

aquio2008-01-11

一昨夜は次男のSがアパートに泊まっていった。
昨夜は三男のSがやって来た。
母と妻も岡山の自宅から来ていた。
鰤の刺身、ワンタン、納豆、イクラ手羽先の唐揚げ・・・。
妙な取り合わせだが、
食卓にはSの好物がズラリと並ぶ。
Sと会うのは実に半年ぶり。
会う度にSの顔は微妙に変化している。
ほんの少し顔つきが引き締まってきたような気がするが、
親の欲目かもしれない・・・。
久しぶりであるから、
母も妻も、いやというほどの質問をSに浴びせかけていた。
耳が遠くなってきたからだろう、
母の声は驚くほどにでかい。
隣の建物から山彦が返ってきそうなほどの声のでかさであるが、
「山彦に紅葉を風にたむけつるかな」、
などという風情はまったく感じられないのである。
ま、妻の声がでかいのも今に始まったことではないが、
隣近所から苦情が寄せられないかと、そのことだけが気にかかる。
「お母さんもお祖母ちゃんも相変わらず大きな声やね」
「そやろ、今にこの家の男どもは皆難聴になってしまうで」、
などとヒソヒソ声でSと話す。
それにしても、よく食べた。
デザートに、リンさんからいただいた
「PANFORTE MARGHERITA/パンフォルテ・マルゲリータ」を食べる。
リンさんの説明によると、
マルゲリータ」はイタリアの王女の名前であるらしく、
この「マルゲリータ」のために作られた「パンフォルテ」のことを、
特別に「PANFORTE MARGHERITA」と呼ぶらしい。
リンさんからは「クリスマスに食べてください」、と言われていたのだが、
代々我が家は浄土真宗であるから、クリスマスの風習などは関係がないのであった。
久しぶりの家族団欒。
かましいとはいえ、これはこれでなかなかにいいものであるな。
Sの寝顔を見ているうち、、
「こいつとあと何年付きあえるのだろう・・・!?」、などと考えてしまう。
ま、考えてどうなるものでもないのだが・・・。