■ お洒落
女性と違い、
男は赤やピンクの靴を履くワケにはいかない。
時には白いスニーカーを履くこともあるだろうが、
「茶」と「黒」、
男が履くことの許される靴の色といえば、
ほぼこの二色に限定されるのではないだろうか。
男の身だしなみの基本は「靴」にあるように思う。
茶の靴を履いた場合、スラックスのベルトは茶。
また、時計のベルトも茶に決めておく。
黒の靴を履いた場合も、
スラックスのベルトも時計のベルトも黒、
とそのように決めておけば迷うことなど何もない。
靴が茶色であれば、
靴の色に似合う靴下の色も自ずと限定されてくる。
同系色の茶や焦げ茶、そしてベージュ、グレーといったところか・・・。
しかし、ベージュやグレーの靴下に茶のスラックスは似合わない。
ベージュの靴下を履いた場合、
スラックスはオフホワイトのコットン・パンツが似合うだろうし、
グレーの靴下を履いた場合には、
やはり、スラックスは同系色のグレーが似合う、と思われる。
で、スラックスがオフホワイトのコットン・パンツの場合、
上に着るセーターの色は限定されないが、
ジャケットを着る場合には、やはりその色は靴の色に合わせるに限る。
また、柄の入ったセーターやジャケットを着る場合には、
その柄の中に含まれる一番濃い色、
例えば、それが黒であった場合、
黒のスラックスを穿いておけばまず間違いはないはずだし、
その柄の中に含まれる一番薄い色、
例えば、それが白であった場合には、
白いスラックスを穿いておけば、雰囲気は若やいで見えるはず。
「色と色の組み合わせを間違わなければいいのではないだろうか」。
「服のコーディネイトはどのようにしたらいいのか?」、
という三男のSの問いに対し、そのように答える。
女性に比べ、男の装いは非常に保守的であるのは確か・・・。
「男のコーディネイトはそうでねーと!」、などと寒い駄洒落を言ったとたん、
息子から失笑をかってしまう・・・。
安物のセーターを着ていても、それを高級なモノのように着こなす。
それには様々な場数を踏まなければならないだろう。
「頑張れ若造!」、なのであるね。