■ ドイツ出張・四日目
今朝も午前五時に起床。
歳をとると、どうにも眠りが浅くていけない。
ロビーでH君と待ち合わせていたのだが、
七時を過ぎてもロビーに現れる気配がない。
今日は八時二十分発のICEに乗らなければならない。
どうやら、まだ眠っているようである。
館内の電話を使ってH君をたたき起こす。
先に朝食をとることにし、
レストランで待っていることを告げる。
それにしても、ドイツの朝食は本当に美味しい。
時間をかけてたっぷりと食べているうち、
寝ぼけ眼のH君がレストランに現れる。
八時、ミュンヘン中央駅で、Gさん、Tさんらと待ち合わせ、
ニュールンベルクに向かう。
昨日は回れるだけ回っておいたので、今日の仕事は午前中で終わる。
Gさん、Tさんらとお別れし、
H君とニュールンベルク玩具博物館の見学に出向く。
館長でいらっしゃる「リディア・バイヤー」女史にお会いしたのは今から十三年ほど前のこと。
受付で案内を請うと、女史は四年ほど前に他界されていた・・・。
昨年の十一月には、スイス「ネフ社」の創業社長でいらっしゃった
「クルト・ネフ」氏が他界されたばかり。
志の高かった人々が少しずついなくなっていってしまう・・・。
午後四時、マルクト広場が見下ろせるカフェでGさんらと再度合流し、
美味しいケーキと美味しいコーヒーを楽しむ。
このカフェを訪れるのも十四年ぶりのこと。
おもちゃメッセの期間中、
ニュールンベルクの書店には様々な玩具の専門書が並ぶ。
しかし、今日は日曜日。
書店はどこも休業していた。
また来年も来ることにしよう。
午後七時半、ICEはミュンヘン中央駅に到着。
ホテル近くの「金魚飯店」で中華料理を食べることにし、
ワンタンと海老ギョーザ、肉まんとビールの簡単な食事を終えた後、Gさんとお別れする。