■ 徹夜

aquio2008-03-10

モノ作りをする場合、
私は必ず同じモノを二つ同時に制作することにしている。
組み立ての途中で、
塗装が汚れているとか、部品にひびが入っている、
などという思わぬアクシデントが起こった場合、
二つ分の部品が揃っていると、
もう一つの方からすぐさま部品を調達することができる。
寸分違わぬまったく同じモノを二つ作る・・・。
一見、二倍の手間がかかると思われがちではあるが、
実は、この手法が一番の早道なのであるね。
今、「HUNGRY VAMPIRE」という作品の制作に取り組んでいる。
一台の「HUNGRY VAMPIRE」の部品の数は約五百五十。
横幅約百四十センチほどもある大型のからくり人形だが、
前述したように、これもまた二台分の部品を制作している。
二台分にして、総数約一千一百ほどの部品・・・。
部品の制作は終わったのだが、
組み立てようとして、重要な部品に大きな間違いがあることに気付く。
歯車のサイズを変更したことを忘れてしまっていた・・・。
歯車がかみ合わなければ、からくりは動かない。
動かないからくりは、からくりでは、ない。
一昨日の日記に、
「少しは手作業に没頭する時間を持ちたい」、などと書いたのだが、
しばらくその手作業から遠ざかっていたせいか、
「勘」のようなものが働かない・・・。
同じ間違いを何度も繰り返してしまう。
寸分違わぬ部品を二台分制作する。
これが一番の早道であると書いたが、
部品のサイズや制作の手順を間違えると、間違いも二台分、ということになる・・・。
あれやこれやと試行錯誤を繰り返しているうち、とうとう徹夜になってしまった。
今日はこれから車で倉敷に向かわなければならない。
ちょっと眠たい。
はて、無事に戻って来れるだろうか・・・。