■ 摩訶不思議動物園・その1

aquio2008-03-17

出版社のYさんらと語らい、
「新しいからくり人形の本を出版しよう」、ということになる。
それが実現するかしないかはまだ未定だが、
どちらにしても、準備だけは整えておかなければならない。
少し気が早い、とは思ったが、
本のタイトルを「摩訶不思議動物園」に決める。
四本脚の鶏、長靴を履いた犬、双頭の馬・・・。
現実にはありえない動物たちをからくり人形に仕立て、
それを紹介してみたい、と思うが、
それらが不気味なものになってしまってはいけない。
四本脚の鶏など、
まかり間違えば、奇形の動物になってしまうに違いない。
摩訶不思議の世界に住む摩訶不思議な動物たち。
それをどのように表現するか・・・、がとても難しい。
ファンタジーの世界を表現しなければならない。
先日から、そのデザインを始めているのだが、
四本脚の鶏の場合など、
ついつい、そのカラーリングを現実の鶏に似せて描いてしまったりする。
これではファンタジーにならない。
現実から遊離していて、なおかつ不気味ではない動物たち。
男女の深い契りを表すという「比翼の鳥」などもいいかもしれないし、
「空飛ぶ豚」もいいかもしれない。
翼を持つ馬は「PEGASUS/ペガサス」であるから、
翼を持つ豚の名前は「PIGASUS/ピガサス」、ということにしよう。
空飛ぶダチョウなどはどうだろうか・・・?
頭が魚の鳥、頭が鳥の魚、ブルドッグの顔をしたチワワ、木に登れない猿・・・。
いろんなアイデアが浮かんでは消えていく・・・。
タイトルを「摩訶不思議動物園」と決めたものの、
そこに登場する動物たちには、やはり何かの「寓意」を持たせなければならない。
そこんところが、ちと、難しい・・・。