■ 朝光寺

aquio2008-03-19

今日は久しぶりの休暇。
岡山県兵庫県の県境、日名倉山の志引峠を越え、
千種から山崎、福崎をぬけて神戸に向かう。
いつもは佐用インターから中国自動車道を利用するのだが、
昨日は上記のルートを採って神戸に帰ってきた。
のんびりと田舎道のドライブを楽しむ。
河東市に入ったあたりから、
「国宝・朝光寺」という看板が目につきだした。
「こんな田舎に国宝・・・?」、と訪れてみることにした。
山門から見上げた時の本堂の立派さといったら。
人を圧するような迫力があるではないか・・・。
寺の縁起が書かれた看板を見てみると、
この寺は平安時代に建立されたものであり、
国宝である本堂は、今から約六百年前に建立されたものであるという。
真言密教寺院の典型的な建築物、と記されていたが、
どのあたりが典型的であるのか、
知識のない私にはさっぱり分からない・・・。
学術的なことはさて置き、
国宝である本堂よりも、近くの鐘楼の方が私の好みに合う。
流麗、繊細、且つ、大胆。
素晴らしい曲線をもった鐘楼。
鐘楼の前に立てかけられた看板には「国重要文化財」と書かれていた。
本尊は「十一面千手千眼観世音菩薩」。
寺の境内をブラブラと散歩するうち、
本堂の裏手に一体の「道祖神」を見つける。
風化の具合からして、比較的新しい「道祖神」であるように見受けられる。
本尊である「十一面千手千眼観世音菩薩」を模したものと思える。
稚拙な彫りではあるが、この「道祖神」の佇まいがとても気に入り、写真を何枚か撮る。
「仏を祀る寺に道祖神とはこれ如何に!?」、とも思ったが、
ま、「神仏混淆」は奈良時代に始まる日本のお家芸であるから、
あまりやかましいことは言わないでおくことにする。
平日ということもあってか、境内にはまったく人の気配がない。
本堂の縁に腰かけ、境内の景色を楽しませていただく。
座っているうちに、あたりが薄暗くなってきた。
なかなかにいい寺であったな。
また来ることにする。