■ 鳥取

aquio2008-04-14

昨晩はH君がアパートに泊まっていた。
午前十一時、Yさんと合流し、
三人で鳥取県大栄町に向かう。
大栄町までの距離は片道約二百二十キロほどもある。
岡山県の院庄から国道179号線を北に向かって走る。
途中、奥津温泉の道の駅で一服。
採れたての筍やら独活(うど)やらを買い込む。
中国山地の春の訪れは遅い。
そこここに残雪が見られる。
時間の余裕はたっぷりとあったはずだが、
煙草を吸ったり、買い物をしているうちに時間が迫ってくる。
午後三時、現場に到着。
人形劇団「みのむし」の飯室さんご夫妻はとっくに到着されていた。
昨年の二月、
我々は大型のからくり人形の舞台をこの大栄町に納品したのだが、
今日はその一年目のメンテナンスを実施しなければならない。
切れた糸を交換し、付着した埃を軟らかなブラシで落とす。
メンテナンスは一時間ほどで終了。
いい仕事をしておくと、後々のメンテナンスも楽、というものであるね。
「それじゃぁ飯を食おう」ということになり、五人で倉吉の食堂に向かう。
この食堂の蟹すきは実に美味い。
「蟹すき五人前」、と注文したら、
「蟹のシーズンはとっくに終わっています」、という返事。
ま、そりゃぁそうだわなぁ・・・。
これからも年に一度ほどは大栄町に行かなければならない。
どうやらメンテナンスのための予算が計上されているらしい。
「メンテナンスは蟹の美味い季節に来ることにしようぜ!」
「往復の旅費に宿泊代をプラスし、そこに蟹すき代もプラスしたらええやんか!」
「おぉ、それはグッド・アイデアやね」
「蟹すきが主で、メンテナンスが従、ちゅうことやね!」
「蟹すきは一人前なんぼやねん?」
などと大声で密議をこらす。
午後六時半、倉吉を出発。
人形峠を越え、用瀬から智頭をぬけ、美作市の大原に向かう。
大原でH君を降ろし、作用インターから中国道に入り神戸に向かう。
神戸に帰り着いたのは十時を少し過ぎた頃だった。
本日の走行距離は四百四十二キロ。
Yさんとお別れした後、馴染みのカフェで旅の疲れを落とす。