■ エレナさん

aquio2008-04-17

「エレナ・Q・スターレ」さんがいらっしゃる。
「エレナ」さんはニューヨーク生まれのメキシコ人で、
現在はスウェーデンストックホルムにお住まいでいらしゃる。
ストックホルムの、
異文化理解と人種の融和に取り組んでいる施設、
「Det Stora Knytkalaset」で、
民俗玩具を使ったワークショップを展開されていらっしゃる女性。
スウェーデンは積極的に移民を受け入れてきた国であるから、
その結果として、
常に異文化の衝突があり、人種間の衝突がある、という・・・。
そこに「Det Stora Knytkalaset」の存在意義があるのだが、
お聞きするところによると、
「エレナ」さんには日本人の血も流れていらっしゃるとか。
祖父の国でもある日本。
その日本の文化の探訪と、
伝承玩具の再発見が、今回の旅の目的であったらしい。
初めてお会いする方ではあったが、
陽気なメキシコの美しいお婆さん、という印象の女性であったな。
拙い英語で、日本における子供のためのワークショップの現状やら、
針金を使ったワークショップの面白さ・・・等々をお伝えしたのだが、
さてさて、どこまで理解してくださったものやら・・・。
「エレナ」さんから、
メキシコの伝承玩具「GLOBITO / グロビート」をお土産に頂戴する。
「GLOBITO」は「BALOON / 風船」を意味する言葉。
捩じった針金に、幅一センチほどの金属製の二枚のリングが通されている。
色は赤と緑。
粗末な空き缶を再利用したものであるらしいが、
勢いよく二枚のリングを回転させると、そこに、赤と緑の二つの風船が現れる。
単純なおもちゃだが、実に美しい・・・。
お返しに自作の針金のおもちゃをプレゼントする。
お別れする時、彼女の口から「hug」という言葉が聞こえた。
「hug」は私のもっとも得意とする行為なのであるね。
で、愛情をもって彼女を抱きしめつつ、
来年の今頃、ドイツのゾンネベルクで再会することを約束する。