■ KNEIPP / クナイプ・その2

aquio2008-06-07

ザイフェンの薬局で二種類の「クナイプ」を買って帰る。
一方の箱には、
「Lavendel Orange」と印刷されていたから、
ラヴェンダーとオレンジの香り、と見当がついたが、
さて、もう一方の箱の文字が今一解らない。
「Rheuma」「Muskel」「Gelenkbeschwerden」、
と箱には印刷されていた。
「Muskel」は「muscle / 筋肉」のことなんだろう。
薬用の入浴剤であるから、
「筋肉痛に効きまっせ」、という意味であるに違いない。
「Rheuma」は「ロイマ」と発音するから、
これはきっと「ロイマチス」、
つまり、「リウマチ」のことであるな、と当たりを付ける。
「筋肉痛」「リウマチ」とくれば、
「Gelenkbeschwerden」の意味は、
「関節痛」、または「関節炎」であるに違いない。
「ドイツ人も日本人も罹る病気は一緒とちゃうか!?」、
と勝手に解釈し、購入することにした。
「リウマチ」の症状はないが、私には「変形性関節症」の気が少しある。
「クナイプ」のガラス瓶の中には、赤いドロリとした液体が入っていた。
昔、私が子どもであった頃、
町内の駄菓子屋では「ニッキ水」と呼ばれる得体の知れない飲料が売られていた。
「肉桂・にっき」のエッセンスを水に溶かし、砂糖を加えただけの飲み物。
この「クナイプ」は、その「ニッキ水」と同じ香りがする。
沸かした湯に「クナイプ」を三滴ほど垂らしてみた。
途端、風呂場の中がニッキの匂いに包まれる。
「変形性関節症」に効くかどうかは分からないが、「ニッキ」の匂いは嫌いではない。
多分、気のせいなんだろうが、
湯に浸かっているうち、長旅の疲れが抜けていくような気がした。
「筋肉痛」には効いているのかもしれない・・・。