■ 悪夢

aquio2008-06-09

遠いところで携帯電話の呼び出し音が聴こえる。
携帯を取ろうと起き上がったら、呼び出し音が止む。
しばらく待ったが、電話はかかってきそうにない。
ベッドに潜り込もうとしたら、
別の場所から呼び出し音が聴こえる。
携帯を手に取りあげたとたん、また、呼び出し音が止む。
で、ベッドに潜り込もうとしたら、
また、違う場所から呼び出し音が聴こえてくる。
カッとなった私は、携帯電話を壁に叩きつけた。
すると、バラバラに砕けた小さな破片の夫々から、
一斉に呼び出し音が聴こえてくるではないか。
昔懐かしい黒電話の呼び出し音に混じり、
流行歌らしき着信メロディのような音も聴こえてる。
かましいったらありゃぁしない・・・。
携帯の破片を箒でかき集め、窓から捨てる。
すると、今度はまったく違う方向から呼び出し音が聴こえてきた。
足で蹴飛ばしてアパートの窓から放り捨てると、
今度はパジャマのポケットの中から呼び出し音が聴こえてきた。
「いったい何がどうなってるだ!」、と叫んだとたんに目が覚めた。
枕元で目覚まし時計のベルが鳴っていた・・・。
普段は目覚ましが鳴る前に目覚めることが多いのだが、
多分、ドイツ旅行の疲れがドッと出たのだろう。
今朝は目覚まし時計に奇妙な起こされ方をされてしまった。
そんなワケで、今日は朝から機嫌が悪い。
子どもの頃には、庭の草花に如雨露で水をやっている夢をよく見たものだった。
そんな時は決まっておねしょをしていた。
このように、夢は現と連動していることが多い。
携帯電話は便利な道具だが、
ひょっとしたら、
その道具に振り回されている自分を象徴するような夢であったかもしれない。