■ 週末の探検家
昨日はすさまじいほどに忙しい一日だった。
朝日放送の「週末の探検家」という番組で
取り上げていただいたのはいいのだが、
午前九時五十五分からの番組が終わらないうち、
職場の電話は鳴りっぱなしの状態になってしまった。
テレビの影響力はすごいな、と認識を新たにする。
私のアトリエにも多くの方々がお見えになる。
私のアトリエは一面がガラス張りになっているのだが、
ガラス窓をコツコツと指先でつつきながら、
「おっ、いたいた」、とか、
「ほんまや、テレビと同じ顔やな」、とか囁きあっていらっしゃる。
「おっ、いたいた」って、檻の中の珍獣じゃあるまいしさ・・・。
ま、そんなことは抜きにして、
Yさんには本当に良い番組を作っていただいた、と感謝したい。
今日は友人や知人たちからの電話も相次いだ。
就業中の私用電話には一切出ないようにしているのだが、
携帯電話に繋がらないとなると、
職場に電話をかけてくるから、始末が悪い。
「観たでぇ」、とか、
「お前も白髪が増えて歳とったなぁ」、などという電話がほとんどであったが、
私は彼らに「週末の探検家」のことを告げた憶えはない。
どこでどう知ったのだろうか・・・。
近くのうどん屋に出かけると、
うどん屋の亭主が「テレビ観ましたでぇ」と言う。
喫茶店に入ると、見ず知らずの女性から、
「今朝のテレビに出てはった人とちゃいますか」、などと声をかけられてしまう。
「面が割れる」とはこのことか・・・。
これでは、ビデオ屋でうっかりエッチ・ビデオを借りることもできない。
今日は昨日ほどではないが、
それでも、アトリエを訪れてくださる人の数は、やはりいつもより多い。
ほとぼりが冷めるまで、しばらくは大人しくしていることにしよう。