■ 夏ばて

aquio2008-07-22

頭がフラフラする。
椅子から立ち上がると眩暈を覚える。
眼が霞んで定規の目盛りが読めない。
そんなワケで、今日は早々に退社することにした。
アパートに帰り、温い湯に身体を浸すうち、
湯船の中でウトウトと眠ってしまっていた。
一時間ほども眠っていただろうか。
湯船から上がり、髪を洗い、身体を隅々まで洗う。
外は涼しい風が吹いている。
近くのマーケットに出かけることにした。
明日はからくり仲間のT君とH君がやって来る。
彼らのために明後日の朝ご飯を用意しなければならない。
マーケットでパンとミルクとバター、そしてシリアルを購入する。
パイプを吹かしながらブラブラと歩くうち、濡れていた髪はすっかり乾いてしまった。
アパートに帰り、夕飯の用意にとりかかる。
今日はマーケットで鶏の砂ずりやレバーを買ってきた。
砂ずりに火を通している間に、レバーと韮を手早くソテーする。
右手で菜箸を動かしながら、左手でウイスキーの水割りを飲む。
飯を水に晒して粗熱とぬめりをとり、
丼に刻んだ大葉と梅干を入れて茶漬けを作る。
いや、食べた食べた。
汚れた食器を手早く洗い、
ゴロリと寝転がって「存在の耐えられない軽さ」を観る。
過去に何度も観た映画だが、観る度に新しい発見がある。
それにしても、この時代の「レナ・オリン」の妖艶なことといったら・・・。
その身体は彫像のように美しい。
映画を観ているうち、耐えられないほどの睡魔が襲ってきた。
布団に潜りこんだ途端、泥のように眠ってしまう。