■ 整理・その37 / Die Lustige Tante

aquio2008-07-24

「Lothar Meggendorfer / メッゲンドルファー」の
「Die Lustige Tante / 変なおばさん」を入手。
画面は三分割されていて、
例えば、
一ページ目には薔薇園に佇む若い女性が描かれているが、
右ページの一番上の段のページをめくると、
若い女性がすまし顔の小太りのオバサンに変身してしまう。
で、右ページの上段二枚目をめくると、
小太りのオバサンが
上流階級らしき衣装を着た美しい女性に変身する・・・。
ま、一種の「変身/トランスフォーマー」絵本と言えるだろうか。
奥付には、「Reprint der Originalausgabe aus dem Jahre 1891」
「Mit einen Nachwort von Pref. Horst Kunze, Berlin」、と印刷されている。
「1891年に発行された版を再印刷したもの」
「ベルリンのホルスト・クンツェ博士によるエピローグ付き」、というような意味。
どれだけ変身するのか、を計算したところ、
「6×6×6×2+2=434」という数字が出た・・・。
四百三十四種類もの「変なオバサン」の変身が楽しめるのであるね。
画面からは、この本を見て喜ぶ子どもたちの姿が浮かび上がってくる。
実に楽しい。
取引のある書店から私宛に届いたものだが
袋の中には、「贈呈」と書かれた便箋が入っていた。
「誠にかたじけない」。
取引先に「まだ在庫はあるか?」、と訊いたところ、
「三冊だけならあります」、という返事が返ってきた。
三冊とも購入することにする。
他のコレクターが持っていないものを見せびらかして優越感にひたる・・・。
狭量で歪んだ性格のコレクターが多い中にあって、
私は珍しく心の広い男であるからして、
「メッゲンドルファーの本があるけど、どうする?」、
とコレクター仲間に連絡することにした。