■ 整理・その38 / un petit trou dans une pomme

aquio2008-07-26

友人宅の書架から発見されたフランスのしかけ絵本
「un petit trou dans une pomme」。
つまり、「リンゴに開いた小さな穴」。
同じしかけ絵本が、
英語版では「the little green caterpillaer」、
「緑色の小さな青虫」という名で出版されているらしい。
表紙を開けると、
穴の開いた赤いリンゴの上に、
緑色の青虫と黒いデンデンムシのイラストが描かれている。
何しろ三十年ほど前に入手した本であるから、
いったいどのような内容の物語であったか、
すっかり忘れてしまっていた。
一ページ目の文章の中で、
知っている単語といえば、「une/one」「petit/little」「elle/her」
「grosse/big」「pomme/apple」「rouge/red」「et/and」「escargot/snail」
「lui/him」「moi/me」・・・ぐらいしか、無い。
仕方がないから、仏日辞書を片手に訳すことにした。
「Il était une fois une petite chenille qui avait très faim」
「Elle trouva une grosse pomme rouge et commença à la manger」
「Mais un vilain escargot la chassa en lui disant」
「Cette pomme est à moi, ne la mange pas!」
「Alors, la petite chenille s'en alla」
「青虫がまだまだ小さかった頃な、その青虫はめっちゃ腹が空いとってん」
「ほんで、青虫が大きい赤いリンゴを食べとったらな」
「一匹の薄汚れたばばっちいデンデンムシがやって来て青虫に言いよってん」
「おいおい、何すんねん?このリンゴはわしのリンゴやがな」
「そんなん勝手に食べてもうたらどんならんがな」
「いったい誰に断って食べとんねん?え〜っ!」
「デンデンムシの剣幕にビビッた青虫はサッサとそのリンゴから逃げていきましたとさ」。
ま、大阪弁に意訳すればこのような内容になるんやろね。
面白そうだから全文を大阪弁に訳すことにする。