■ 冷気

aquio2008-08-14

一仕事を終えて外に出てみると、
入道雲がムクムクムク・・・と発達しているところであった。
雲は見る間にその厚みを増していく。
いきなり山側から風が吹いてきた。
雷雨の予兆。
開け放してあった車の窓を閉め終わったとたん、
大粒の雨がパラパラと落ちてきた。
雨が大気の熱を奪い、気温が急激に下がる。
午後八時、雨の中を神戸に向かって車を走らせる。
佐用インターの手前辺りに温度計が設置されているのだが、
その温度計は「22℃」の数値を表していた。
どれほど日中が暑くても、
朝晩は窓を閉めなければならないほどに気温が下がる。
これだから田舎暮らしは止められない。
中国道は帰省の車で込み合っていた。
ウインカーも出さずにいきなり車線を変更する車。
ヘッド・ライトをハイ・ビームにしたまま追い上げてくる車。
いつまでも追い越し車線をノロノロと走っている車。
高速道路をサーキットと勘違いしている車・・・。
高速道路を走り慣れていない車が右往左往している。
今日中にアパートに帰ればいいのであるから、
福崎のインターで下りることにした。
ジャコ・パストリアス」のベースを聴きながら、
一般道をゆったりとした気分で東に向かう。
午後十一時、いつもの喫茶店で美味いコーヒーを飲む。
この辺りは六甲山の北側にあたるから、やはり夜風が肌に気持ちいい。
さて、十七日からは東京に出かけなければならない。
田舎の気候に慣れた身体に、あの東京の「熱さ」は耐えられるのだろうか・・・。